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ゆりゆりぐさ

要するにブログだな。

私の中の小さな私 ‐藤城清治さんの影絵から

前回の記事で、藤城清治さんの影絵展を見て来た話をしたのですが、まだまだ書き足りないことがあったので、それを今回は書いていきたいと思います。

 

実は藤城清治さんの作品には、とても頻繁に登場するモチーフがあります。

それは、こびとさんなんです。

特によく登場するこびとの姿は、とんがり帽子に、先の反り返った靴、透き通る色の髪の毛、黒い影になった顔や手足に、大きな猫のような目。

このこびとが、メルヘン・ファンタジー作品はもちろんのこと、

●福岡や震災被災地などを描いた、風景作品

●洋楽曲「ウィー・アー・ザ・ワールド」の物語を描いた絵本の、世界中に曲が届けられるシーンの絵

昭憲皇太后百年祭を記念して制作した、奉納画

など、本当にあらゆる作品で見られたのです。

あるものは楽器を奏で、あるものは小さな灯を持ち、あるものは一輪車に乗り…みんながそれぞれの作品の世界の中で、生きることへの喜びや祈りを表現しているのでした。

作品を鑑賞している最中にも「あらま、こんなところにいた」と驚きの連続で、いつしか色々な作品の中に、こびとがいやしないかと探している自分がいましたね。

 

藤城さん曰く、こびとは藤城さん自身の愛の原点、美しさやかわいらしさ、かっこよさの原点とも言える、のだそうです。

展示作品の中には、たくさんの人がいて皆それぞれに一人ずつこびとが一緒にいるという作品や、伸ばされた人間の指先にこびとが一人とまっている作品なんていうのもありましたよ。

そしてそれらの作品には「みんなが一人にひとりずつ自分だけのこびとを持って、一緒に仲良く暮らせたら、それで世界はもっと優しくなれるかもしれない」というような主旨のコメントが寄せられていました。

 

そして後から考えてみると、私にもいたんです。気づきました。

私の心の中に住んでいる、ちっちゃいゆりら。

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楽しいこと・気分が盛り上がることがあると、そのウキウキは倍増されるし、

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逆にどうにも気分が沈んだりイライラしたりしていると、黙ってその気持ちを共有してくれて、おかげで少しは冷静になれる。

ずっと前からいたんだと思うんだけど、藤城さんの作品に触れたお陰で考えるきっかけが生まれ、そして見つけてあげられた。

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私が今日までこうして私らしくいられたのも、きっとこの小さな私のお陰。

だからこれからもこの子を大切にして、一緒に生きていきたいなって思ってます。