ゆりゆりぐさ

要するにブログだな。

ノスタルレジア

一昨日、私の勤務先のスーパーで、レジの機械が新しくなりました。

聞くところによれば手間が軽減されて会計が早くなり、なおかつレジの台数が減るので人手のやりくりに余裕が出来るとのこと。

それに伴い、機械の入れ替え作業が行われました。

 

新しい機械を入れるためには、当然ですが古い機械を止めて出さなければいけません。

中のお金を全て回収し、最後の精算作業をさせていただきました。

一日を終える時に何度も何度もやってきたその作業を、その機械でやることはもう無くなるのです。

ふいに、途方もない寂しさを感じました。

実は私はレジの作業が大変苦手で、違算を出したり商品の登録を間違えたりして、その度に色々な人に迷惑をかけてきました。

なかなかミスが減らない自分が情けなくなると同時に、レジの機械をなんとなく恨めしく思うこともありました。

なのに。

来た時から相手をし続けたそれが、もうここから無くなると実感した瞬間、妙に名残惜しくて愛おしささえ感じてしまったほどなんです。可笑しな話ですが。

それでも夜のうちに入れ替えなければいけませんから、最後にレジを閉める作業をする間「お疲れさまでした。バイバイ」と心の中で機械に語りかけました。

そして「許されるなら、もっとゆっくり丁寧に閉めればよかった。。。」なんて考えてしまったのです。

機械の方は何も考えてないかもしれない。もしかしたら「さんざん厄介ごと起こしてくれたくせにwな~に言ってやがるwww」なんて嘲笑していたかもしれない。

それでも、私だけでもそう思ってあげられるなら。

少しは今までの激務の疲れが報われるだろうか。

 

憎たらしくてたまらないと思っていたはずの他者を、もう一度、あるいは初めてでも愛してあげられる可能性を持っているのが、私たち人間なんですよね。きっと。

たとえそれが、別れの間際のほんの一瞬だったとしても。