ゆりゆりぐさ

要するにブログだな。

『びじゅチューン!』から考えた解釈の自由

今年、母娘で大いにハマったTV番組があります。

Eテレで水曜日に放送されている『びじゅチューン!』という5分間の番組です。

映像作家の井上涼さんが、日本や世界の様々な美術作品を自作のアニメーションで紹介する番組……なのですが!

 

とりあえずいくつか動画を見ていただきましょう。

まずは、エドヴァルド・ムンクの超有名な絵画『叫び』をテーマにした作品↓


ムンクの叫びラーメン『びじゅチューン!』

なんで?なんでラーメン?!

と思わずにいられないでしょう。

本っっっっ当にシュールですよねぇ。。。アニメもシュールなら、歌もシュール。

この番組、題材とした作品についての細かい説明は一切ナシ。歌とアニメーションが、モデル作品の簡単な紹介を挟みつつ2度にわたって流れます(後半は男声コーラス付)

このあまりにも自由すぎる発想とユルい世界観に、母娘でどハマりしました。

あの絵画からラーメンを思ったのは、世界広しと言えども井上さんが初めてでしょう。

 


縄文土器先生『びじゅチューン!』

顔が土器の人にシャツを着せるという発想がもうすごいですよね!

先生なら担当科目は絶対歴史でしょう!なぜ英語?!

なんてツッコミを入れたくなりますが、それ言ったら負けだと思っています、はい。

一見厳めしい顔つきが怖そうだけど、優しい人……いいですね(^^)

 


姫路城と初デート『びじゅチューン!』

私が特に好きな作品の1つです。

わ、た、し、姫路城~♪という軽快な歌、ときどき口ずさみたくなります。姫路城を女の子にしたら、きっとこんな色白で美しく、ガードの堅い子なんでしょうね(^^)

谷くんって誰だよと思ったりもしますが(笑)最後に白壁の頬を赤く染めて恥じらう姿はキュンとします♡

 

数々の名作からこれだけ発想を飛ばして、奇想天外な楽しい作品を作ってしまえる井上さん。

この番組を見ていて近頃強く思うのは、何か作品を見た時の感じ方は本当に人それぞれ違って当たり前のことだし、それがもっと許されて然るべきだということです。

最近は物騒なもので、特にSNSを中心に「あの作品(もしくはキャラクター)についてのあなたの解釈は嫌いだ!話すのをやめてください!」「私の解釈は公式と違った!がっかりだ!失望した!」などと発言してトラブルになったり、酷いと作り手側がそうしたネガティブな発言を収拾しようとそちらに寄せるあまり、悲惨な結果となったり……なんていう話を聞かなくもありません。

私はそのようなトラブルにはあっていませんが、それでも何かを見た時の感想が他の大勢のファンや公式と違ったりすると「あ、私の感想は的外れだったんだ。私って何も分かってなかったんだ…」という落ち着かない気持ちに苛まれます。

でも、この番組に出会って少しずつ前向きになれました。

自分と違う感じ方があってもいいじゃない。

それによって世界は広がるし、面白いものがうまれることもあるんだから。

井上涼さんという素晴らしいアーティストに巡り合えたことは、私の財産です。

 

 

  ※注意

この番組で流れるアニメーションは、マジで癖になる中毒性があるので心して視聴してください。

私もこの番組の影響で、別の機会に縄文土器を見ることがあると「あ、縄文土器先生」と思ってしまうようになりました。

母に至っては、フェルメールの某有名な絵画を見ると「何にでも牛乳を注ぐ女!」と言っています(笑)